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新人研修見学②
2023-05-30
九州地方は早くも梅雨入りしましたね。
これから一か月は段取りに頭を抱える日々が続きますが頑張りたいと思います。

4月初めに新人研修へ見学へ行った続きになりますが、二ヶ月も経つと忘れてしまう事も多々ありますのでこう言った記事は早めに書かないとだめですね。
反省します。


朝礼後の1時間目「働くという事」の授業からスタート。
仕事とは何ですか?一人づつ聞いていきますが皆さん上手く答える事が出来ません。
自信が無いので又声が小さくなって行きます。
ここでも再度先生から大きな声を出すことの必要性を指摘されます。
それでは現場じゃ「聞こえないし、伝わらない」と
聞こえない、伝わらないと先輩からお叱りお受ける。
逆を言えば大きな声で挨拶したり、返事をする事が出来るとそれだけでかわいがってもらえます。

仕事とは「世の中に何かの価値を生み出すこと。そして誰かの役に立つ事」その対価として給料を頂く。
働く意味やお金の話アルバイトと技術者の違い等分かりやすく生徒とやり取りしながら授業が進んで行きます。
この後触れますが、午後から行う塗り壁とトレーニングで使う板は1.8m×0.9m=1.6㎡。
これを1回塗って剥がしての作業で100円もらえるとします。
1時間20回出来ると時給2,000円、日当で16,000円。
30回出来る様になると日当24,000円となります。
普通に過ごしていると人並、普段から目標や研究心をもって物事に取組むと人並み以上の成果が出ます。
このように価値を生み出せる職人さんに成る為に、日々の行動から気を付けてほしいと言う言葉で午前の授業が締めくくられました。
(色んな話がありましたが聞き入ってしまってあまりメモを取らず端折ってすいません)

話が前後しますが、授業の最後の方で午後から行う「塗り壁トレーニング」の話。
これは1.8m×0.9mのコンパネに土を塗り付け、塗り方を憶えるトレーニング。
最終的には塗っては剥がしを繰り返し1時間で20回出来る様になるまで行います。
これは職人さんでも大変な作業ですので、初めて鏝を握る新人さんには無謀と思われますが、練習方法が素晴らしいんです。

そして、午後から会場を移動して塗り壁トレーニングがスタート。
まず、練習するにはお手本が必要です。
お手本も誰でも良い訳ではありません。
その道のプロ。プロ中のプロで何処の誰でも手本になる方でなければいません。
その方は、全国の名工と呼ばれる方の言わば頂点に立っておられるような方で、その方が以前塗っている姿を動画で撮影した物を見て完璧に再現した職人さんをDVDに収録したものです。
(わかりにくくてすいません)

なので生徒さんの手本はDVDの中の職人さん。

最初のコテ板と鏝の握り方だけ伝えあとはひたすらアイパットの中の先生の動きを真似していきます。

何処から塗り始めているか、鏝の握り方、使い方、体の動かし方、力の入れ方等DVDから伝わる情報に集中しながら練習していきます。

塗っては動画、塗っては動画を見ながらを繰り返して行くことで新たな気づきが生まれて来て色んな視点を持つ事が出来て行きます。

このトレーニングの素晴らしい事は、もちろん塗る練習にもなりますが、実際現場に配属になった時先輩職人さんは手取り足取り作業を教えてくれる事はありません。
先輩職人を見てどのような手順で作業しているか、教えてもらわなくても分かるように見る目を養うトレーニングです。

何処から塗っていくのか、材料はどれを使うのか、その作業に適した鏝は、バケツの洗い方から掃除方法まで見るところは沢山あります。
ただ漠然と一日過ごすのと、そう言った意識をもって一日過ごすのではとてつもない違いです。
このトレーニングはまさに「観る目」を養う大事なトレーニングです。

午後からひたすら塗り壁トレーニングでこの日は終了。

慣れない環境での社会人一日目。
大変だったと思いますが、我々が働きだした頃はいきなり現場だったので、この子たちは恵まれているなと思いますが、こうやって地道に育てて行くことが大事な事だと改めて感じた次第です。


午前座学、午後塗り壁トレーニングと1か月間の研修期間を終え、今はそれぞれ現場で活躍していると思います。

彼らの左官人生の一歩を見れてとても光栄です。
これからも困難に負けず頑張って下さい。

今回も大変勉強になりました。

PS・文章下手ですいません。

   岩下 勉



















イノベーション委員会主催の材料勉強会。
2023-05-07
4/23日の日曜日、福岡市左官業組合で材料の勉強会があり参加して来ました。

新しく出来た組合倉庫で初めての勉強会。
本来は各事業所の職人さんにも参加してほしかったのですが、場所的に入りきれないと思い理事と青年部だけでお試しでやる事と成りました。

主催は左官組合の中の委員会の一つ「イノベーション委員会」
この委員会は今から約4年前に当時の副理事長さんの発案で発足し「10年後の左官の未来を改善する事」を目標に左官屋・メーカー・建材店3者が集結し未来について考え、意見を出し合って行動する会として誕生しました。

最終目標として左官市場の拡大、若手発掘、育成、お客様から直接の受注、組合での仕事受注等です。

目標は大きく掲げてますが委員会が行われるのは不定期で自由参加。

理事さん達はいまいちな反応で、青年部の多くは現場に出ているのでは平日昼の会議には参加出来ませんし、集まれる夜になるとメーカさんが来れなかったりと思う様に話が進んでいない印象でした。
私も発足当初は参加していませんでしたし、内容が漠然とし過ぎていて良く判りませんでした。
追い打ちをかけるようにコロナ過も重なり活動も休止状態になりつつありました。

当初から建材店跡取りの青年部員が訳も分からずがむしゃらに頑張っているのはわかっていましたが、
良くも悪くも組合事業である限り何事も勝手に決めて実行することは出来ませんし、理事会での許可や承認を受けないと話が先に進みません。
青年部の彼ではどう仕様もない事が多くあったのを不憫と思い、私もお手伝いしようと思った次第です。


発足当社の計画が組合のホームページ作成でしたが、これはすぐに実現できました。
次に組合ホームページでリフォーム工事を引き受ける話も浮上。
確か1.2件は小仕事を請け負ったと思いますが、本格的にホームページで告知してしまうと大きな仕事や皆さんが忙しい時期でも依頼があれば断る事が出来ません。
それでは信用を失ってしまいますし、そもそも出来ないのなら「リフォームします」など唄うなとなるはずです。
なのでいつの間にかリフォームの話は自然消滅状態に。

次の案の組合事務所の1室を皆でリフォームしショールームにしようと言う件も、倉庫増築に伴う不具合で棚上げ状態になってしまいました。

何も成すすべが無く時間だけが過ぎて行ってしまうのを見ていて、何か出来る事は無いかと考えた結果が今回の企画でした。

メーカさん側としても会議に参加しても何の進展や発展が無ければ来てくれなくるのは当然で、会社からは「何の話で組合に行っているのか?」と上司からも言われているはず。
そこで思いついたのが「材料のPR及び勉強会」
しかも組合倉庫を増築したのでもってこいの企画。

早速、理事長や理事さんの許可を取り付け、その時の委員会会議に出席頂いたメーカーさん3社で行うこと
が決定しました。
(あえてメーカーと材料名は触れないでおきます)


材料の勉強会は昔から行っていましたが、ここ10年以上出来ていなかったと思います。
久しぶりに勉強会が出来て良かったですが、今後も定期的に行って行きたいと思いますし、規模も大きくしていきたいと思います。

又、組合倉庫も大きくなった事ですし、左官の仕事PRの一家として「親子塗り壁体験」や「泥団子教室」を開催し子供が体験している横で親達相手に、左官の魅力やクロス壁から漆喰や珪藻土壁への塗替え相談を展示スペースを活用して行う等組合の部屋を有効に活用して行ければと思いますし、採用や新人育成活動も上手くやっている事業所、組合、訓練校を参考にし、組合員で協力しあって出来て行けばいいなと感じております。


やっと一つイノベーション委員会としての活動が実現しました。

地域の行事で左官のPR活動等も独自に行っているみたいですし、今後も青年部達が頑張っている限り橋渡役として私も協力していきたいと思います。

      岩下 勉



















新人研修見学。
2023-05-02
少し前になりますが4月初めの月曜日、新人研修の見学で静岡県に行って来ました。
いつもやっている訳では無いでしょうが、今年は3県の左官屋さん5社で9名の新人さんが集まって合同の新人研修が行われると聞いて見学に行ってきた次第です。

昨年まで3年間は連続して新入社員が入ってきた我が社ですが、今年は悲しいかなゼロ。
逆を考えると新人さんが居ない今年が見学出来るチャンスだと思い、今まで見よう見まねで新人研修見直す絶好の機会です。

前日に静岡入りし、翌日朝レンタカーで研修会場である浜松の本部長さんの会社へ。
ナビで到着すると、入口にキリンのオブジェが置いていたので幼稚園かと思い近くをウロウロ。
目の前に工場みたいな建物があったので入っていくと、後ろの幼稚園と思われた建物の中から本部長が登場しびっくり。
幼稚園かと思っていたのが会社の裏口で、表側には大きな看板が掲げてあり、ここが会社。
これは左官屋さんの会社では無くゼネコンさんの会社規模。

おまけに道路挟んだ向かい側に巨大倉庫とショールームが建設中。
ちょっ遠目には住宅事業部の事務所とショールームも建設中とのこと。
北海道でもそうでしたが、ここでも度肝を抜かれました。

そして初日の臨時講師がなんと「北海道のあの方」です。
初日の教育が一番大切だという事でお邪魔させて頂きましたが、ホントに朝一から真剣な表情で緊張感が漂う雰囲気です。

新人さんが全員そろった段階で社内から講師、新人生徒は椅子をもって表に行きます
?と思っていると次第に意味が分かって来ました。
外へ出てラジオ体操を行った後、椅子に座って今度は自己紹介。
先ずは講師の先生始まり生徒さんへ指名していきます。
名前、出身地、年齢、何故左官になろうと思ったかなど一人ずつ発言していきます。

ここで少しずつ外でやっている意味が分かってきます。
皆さん最近まではほぼ学生さん達ばかりで、誰かと話したりする時や、受け答えするとき大きな声を出さないし、出す必要がありません。
しかし、我々左官の仕事場は基本外でしかも騒音激しい建設現場。
小さな声で屋しゃべっていては聞こえないし伝わりません。
聞こえない、伝わらないとどうしても先輩職人さんからお叱りお受けます。
「何言っているか分からないし、聞こえない」と。
現場配属になった時最初からそのような事にならない様に教えていく必要があります。
分からない時も一緒です。
分からない時は「わかりません」と大きな声ではっきりと言わないと先輩方も何が分からないか答えようのないですからね。

一番最初に起こりそうな不具合を見越して初日の一番最初の自己紹介時に話していると思われます。
そして今まで大きな声を出してこなかったのですぐに大きな声を出すことに抵抗があったり、恥ずかしさがったりと思いますが、そんなことは社会では通用しないことも初日から教えているようでした。

最初は恥ずかしそうに小さな声でしゃべっていた生徒さんも講師の指摘のおかげで皆さん少しずつ声が出るようになっていきました。

自己紹介が一通り終えると今度は輪になります。
輪になって今度は名前覚えゲーム。
ゲームと言っていいのか分かりませんが、これから1か月間同じメンバーで研修をするわけですから名前を憶えて仲間意識を持たせることが必要。

先ず一人ずつ名前を言っていき、今度は名札を伏せて一人ずつ呼んでいきます。
~の隣の~誰です。みたいな感じで9名+講師1名の10名全員の名前を呼んでいき最後に自分の名前を言います。
憶えた自信のあるか人から言ってくのですが、さすがに皆、顔を見あっていて手が上がりません。
そこで先頭バッターの講師がチャレンジします。
講師の先生も途中分わからなくなりヒントをお願いしていましたが、無事に全員の名前を言いえました。

こうなると手が上がって来ます。

一人の子が間違えずに言い終えると全員拍手。
自然と手が上がっていき次々と成功していきますが、
残り3名位になったところで手が上がらなくなりました。
講師の先生が間違っていいから「行こう」と呼びかけ残りの3名も頑張ります。
途中間違えながらも数度挑戦し、何とか最後の1人まで行きました。
最後の一人がチャレンジしますが中々覚えられない様子で手こずっています。

そこで講師の先生がまずは3人目まで覚えようと。
3人目まで行ったら6人目まで、6人行ったら全員と言った具合に少しずつ覚えさせます。
しかし、6人行ったと思ったら次は3人目を間違ったり、出てこなかったり、7.8人目で又間違ったりと、幾度となく間違えていて本人は諦めかけているようでした。

多分見ていた皆さんも「この子は覚えられなくて無理じゃないか」と思っていたと思いますが、講師の先生は違いました。

「君を見ていると恐らく学生時代がそうだったのだろうと」一言。
出来ない、分からないから逃げてきただろと。
そうです、学生時代の先生は生徒が出来なくても分からなくても困りませんからね。(悪口じゃないですよ)
しかし社会に出てからは話は別です。
最初に出来ない、分からないを許してしまってはそこから簡単に逃げてしまう大人(社会人)なになってしまいます。

彼はまだ少し学生気分の抜けきれて無い部分があったかもしれませんが、講師の先生の指摘により社会の厳しさを少し感じたと思います。

「さあもう一度」の声と共に再チャレンジ。
この後も数回の間違いを経て無事全員の名前を言える事が出来、皆さんから大拍手。
改めて先生から「やれば出来るだろう」と「さっきまでは出来っこない」みたいな態度になっていたぞと指摘され本人も苦笑い。
先生からの指摘後は明らかに姿勢を正して一所懸命覚えていました。
はたから見ても明らかにスイッチが切り替わるのが分かりました。

こうして研修初日の朝礼が終了しました。
1時間目に続く

      岩下 勉
















日左連青年部戦略室会議in帯広
2023-04-12
連続投稿です。
3月20日、日左連青年部戦略室の会議が北海道帯広であり参加して来ました。

戦略室とは、日左連青年部の役員会の総称で、通常の定期幹事会は青年部がある全国各地の青年部長が集まって行われますが、戦略室会議は定期幹事会で議題に上げる項目の確認や総会、研修会と言った年間行事の場所や日程決め、勉強会の内容決め等、定期幹事会がスムーズに執り行われる様にする為の会だと私は認識しています。(違っていたらごめんなさい)

定期幹事会が基本年4回、その間で戦略室会議が年4回と最低でも1年間8回は会議があります。
皆さん全国各ブロックの代表みたいな方ばかりで恐縮仕切りですが、私も九州ブロック代表として参加させて頂いてます。
これだけ会議があればそりゃ中々なり手がいないのもうなずけますね。

愚痴っぽくなってしまいましたが、なぜ帯広で会議があったと言うと、今年の「全国左官技能競技大会」が
北海道帯広で行われる事から、その会場視察を兼ねて行くこととなりました。
福岡から行くと当然前乗り、後泊となってしまうので2泊3日のちょっとした旅となります。

会議前日の3/19(日)前乗り組みは札幌に立ち寄り、日左連青年部相談役のご厚意で新社屋と研修センターを見学させて頂く事に。

北海道の青年部長さんがわざわざ千歳空港まで向かいに来てくれましたので、先ずは研修センターへ。

研修センターの中は色々な仕上げ材のサンプルや材料、現場に収める前の出来上がった製品、技能研修設備等、所狭しと沢山ありました。
そして、上階へと上がっていくと今回の技能競技大会の完成架台がドーンと置いてありました。


見た瞬間「これは大変んだ」の一言。


北海道を意識した素晴らしい架台で、随所に昔からある伝統工法がちりばめられておりますが、現代の工法もありバランス良く仕上げ素材が使われております。

架台発案者は我が福岡の大先輩。
さすがの一言です。
今回は審査委員長も務めると思いますので、合同合宿から本大会までやること山積で大変だと思いますが、最後まで頑張って下さい。
我々も本番は見学に行きます。

競技架台を一通り見た後、隣の建物内へ案内されるとその中にはなんと茶室が現れてきました。
数年前に日左連青年部の京都研修会で見学した大徳寺玉林院の茶室「蓑庵」を再現されたとの事。
これぞ伝統方法と現代工法を織り交ぜた究極の茶室。
素晴らしすぎます。
尊敬を通り越して変態の域ですね。(いい意味ですよ)

一通り説明して頂いた後、またまた車で移動し新社屋を見せて頂くことに。
この社屋もすごかった。

外壁は洗出しシート工法。
継ぎ目が全く分かりませんし、目地も詰めもしていないので余計に大変かと思われます。
又、内部壁、天井は現代しっくいで仕上げていますが、螺旋階段から3階天井まで見切りが無くシームレス仕上げ。
これも大変だったと思います。

又、床やカウンターは研ぎ出し仕上げで、カウンターから床までが繋がっており、何処でどう塗り継いだか分からない位に仕上がっていました。
応接室の床のグラフィックデザイン的な、白と黒の研ぎ出し。
棚や壁のモールテックス。
大きさや形品質にこだわった机やソファー、階段のステンドグラス等見どころ満載で、ここは本当に左官の会社なのかと錯覚するほどでした。

研修センターから社屋まで本当に圧倒されっぱなしで、左官屋さんでここまでされている所があるんだと
思いましたし、図面から施工までほぼ自社でやっていると思われますますが、これだけのデザインは国内外問わず色々な物を見ていないと絶対に出来るものではありません。
本当に本当に勉強になりました。


見学を終えた翌日。

札幌駅から電車に乗り込み帯広駅まで2時間半の旅です。
電車の旅と言っても前日の飲み過ぎの影響でほぼ寝ていました。(色々ごめんなさい)

帯広駅に到着し外に出ると雪がかなり残っていて衝撃でしたね。
車窓からでも見えていましたが、田や畑では雪が解けにくい為、雪景色の所も多かったですが、駅前でも日陰では沢山の雪が残っていて、急に北海道に来た感が出てきました。

昼食を地元で有名なカレー屋さんで済ませ、本題の戦略室会議へ。
先月の幹事会の振り返りから次回の幹事会勉強会の議題、大阪総会の確認、DVD作成状況確認、技能競技大会の運営進捗状況や技能五輪の日程確認、採用育成、適正単価、左官振興議員連盟、働き方改革、外国人活用、左官グッツ、賛助会、親会含む各種委員会の報告や連絡事項等様々な内容のてんこ盛り。

皆さん活発な意見交換されていますが、私は聞いているだけで精一杯。
いつも発言しなくて申し訳ない気持ちですが、皆さん優秀過ぎて話を聞くだけで大変勉強になります。
会社の規模も違いすぎてて恐縮しきりですが、
いつまでもそう言う訳には行かないでしょうから、少しづつ皆さんのお力になれる様に頑張りたい次第です。

この日の夜もおいしいご飯を頂き大満足の一日となりました。

翌最終日は、競技大会の会場視察を経て一路帯広空港へ。
帰りも空港まで送っていただき本当に北海道の青年部長初め、皆さん方にお世話になりありがとうございました。

2泊3日での会議となりましたが大変有意義な時間が過ごせました。
会議というよりは「飲んで食って騒いで」の印象の方が強かったなと心ひそかに思い、反省しながらの岐路となりました。


本当に北海道の皆さんお世話になりました。

    岩下 勉

PS・勝手に写真載せちゃったので怒られたら消します。
















組合会館倉庫増築工事。
2023-04-04
またまた随分ご無沙汰してしまいました。
すっかり桜舞い散る季節となり、暖かくなりました。
仕事をする上でも一番いい季節で仕事もはかどりますので、職人さん頑張って下さいね。


話変わって先月、福岡市左官組合の倉庫増築工事を行い、月末に完成しました。

話は2年程前までさかのぼりますが、コロナ過で組合活動がままならない中、理事会の休憩中にある理事さんとお話していると「倉庫が広くなると色々使い勝手が良い事が増えますよね」とポツリ。
それを聞いた私がなるほどと思い立ち、早速次の理事会で倉庫増築の提案をさせて頂きました。

倉庫が広くなると技能検定の実技練習が今まで以上にやりやすくなるし、材料メーカーの講習会や各種勉強会も出来ます。
又、技能五輪や技能競技大会の練習も出来るようになりメリットしかありません。
もちろん倉庫が広くなる分、駐車できる車のスペースは狭くなりますがそれでも2台分なので、私は増築大賛成派として理事会への提案となりました。

簡単な資料を作り、現状から5m×5mの大きさでの増築の話をさせて頂くと、「具体的な図面と予算を出しなさい」と先輩理事さん方から意見を頂いき、見積り金額を見てやるかやらないかを判断する事に。
言い出しっぺは私ですから「あなたがやりなさいと」
当然な話の流れで、私が担当する事になりました。

図面と見積りが必要なので自分では出来ません。
誰に頼めば良いかと考えれいたら、そうです、いつも住宅左官工事でお世話になっている工務店さんがあるではないですか。
しかも組合から近所。

早速事情を説明するとすぐに現調をしに来て頂けました。
こちらの希望をお伝えし、既存建物の図面を渡して数日後、出来上がった増築部の図面と見積りを頂きお礼を言いつつ「組合会館なので理事さんの承認が必要で決定に時間がかかると思います」とお伝えしました。

翌月の理事会で図面と見積りを提示させて頂くと、予算的にはOK(コロナの影響で事業が出来なく予算が残っていて助かりました)ですが、やはり色々な意見が出てきます。
詳しくは書きませんが、色んな親方連中が集まる組合は一筋縄ではいきません。
もちろんそれが良くも悪くも組合ですから仕方ありませんし、色んな意見が出る事はとても大切な事だと思います。(なんか相撲協会みたいな表現になってしまいすいません。)
その後、数か月すったもんだした後に、既存の建物の不具合があったり、理事長のコロナで瀕死の重傷があったりと話が進みませんでした。

理事長が復活した後、二人で役所に図面を頂きに行ったり、担当の監督さんが既存建物の件で数度役所に出向いて頂いてようやく話が進みだしました。
途中、もう増築は出来ないと半ば諦めかけていたので、ホントに良かったです。


しかし、この時点で最初の話があってからすでに1年半経過…


当然ながら1年半も経つと人件費もですが、ウクライナ情勢も相まって建築資材の高騰が如実に表れてきます。
再度見積りを依頼すると倉庫増築と既存建物の改修費用まで含め3割増し。
しかも、この金額も数か月経つとまた上がると思われますので、急いで理事会での承認を取り付けにかかります。

今回はあっさりと満場一致での承認となったので、すぐに契約を交わし確認申請の手続きをお願いしました。
申請がスムーズに進み許可も下りてようやく工事開始。

あしかけ2年、ようやく増築工事の取り掛かれました。
2月末から着工し、今までの2年間は何だったのかという位あっという間に完成しました。

まさに紆余曲折とはこの事かと思う程、
組合事業の難しさを改めて痛感した出来事でした。

4月後半には新しく出来た倉庫で材料の勉強会をすることが決まりました。
又、倉庫外壁は仕上がっていませんので(あえて仕上げていない)研修会や勉強会を兼ねて皆で造りげていければ良いなと思っています。


昨年、100周年を迎えた福岡市左官業組合。
先輩方から受け継いだ組合を次世代へと受け継いでいくべく心新たに頑張って行きたいと思います。

めでたしめでたし。

     岩下 勉





















今年初めてのレベリング。
2023-02-08
先日、今年初めてのレベリングを施工しました。

RC3階建ての老人ホーム増築工事で、本来は1階から3階までの床全てレベリングの予定でしたが、工期の都合上1階の床だけとなりました。

一昨年の老人ホーム新築、昨年の学校増築工事でも施工しましたが、同じゼネコンさんでの施工です。

以前の現場では数量が多かったので、工場でレベリング材を練りミキサー車で運んで来た物をモルタルポンプで流していましたが、今回はレベリング材を練るミキサーと流すポンプが積んである専用車で施工する事にしました。

ミキサー車で運んできてもらう場合、レベリング材の数量を細かく図って出さなくてはいけませんが、(材料がすごく高いので)専用車だとある程度の数量を伝えておけば後は現場で必要な分だけ練れば良いので材料のロスがありません。
もちろんその分値段は上がってしまいますが、ポンプ設置や材料のロス等を考えると一長一短あると思いますし、施工方法は同じなので現場の状況によって使い分けると言いですね。

最近は内部床モルタル塗りが多い現場ではレベリングでの施工を推奨させて頂いています。
材料の値段は圧倒的に高くなりますが、レベリングは流せば終わりで精度も良く人件費は少なくて済みますし、塗れる(流せる)面積もモルタルより多く出来ます。

この先も高齢化や職人不足が続くと思われます。
材料や施工方法、何一つとっても出来るだけ効率の良い物や工法を考えて行かなければなりませんね。


以上簡単更新でした。

   岩下 勉













寒波。
2023-01-24
報道で、10年に一度の寒波到来と銘打った通り、今日は寒い一日となりました。

朝までは天気も良く気温も八度ほどありましたが、
午後からは天気予報通り、ぐっと気温が下がり小雪交じりの強風が吹き荒れています。

我々が住んでいる地域で氷点下になることはほぼありませんが、今日夕方から明日の朝までは氷点下四度の予報。
お昼になっても零度位までしか気温が上がらず、明後日の朝が又氷点下。
2.3日まともに仕事が出来そうにありません。

零度から氷点下だとまず、水が凍ってしまい材料をn練る事が出来ないので、作業も段取り等限られた物になってしまいますし、そもそも、作業する前に現場まで行くのに通行止めや道路凍結などで現場まで行く事が出来ません。
雪や寒さに慣れていない我々では太刀打ち出来ないのが現状です。

おかげで今週の段取りがまあ大変。

年末も雪が降りましたが、いつもいつも一番いやなタイミングで寒波や雪がやって来ます。
作業出来ない2.3日の為に10日間位段取りが影響してきますので、頭の中がいっぱいいっぱい。
おまけにコロナやインフルエンザも流行中でトリプルパンチ状態でお手上げです。

しかし、天候が悪く段取りに困っているのは皆さん同じ事です。

自分だけが困っている訳ではありません。

皆さん天気予報を確認しながら事前に段取りし、先手を打ちながら知恵を絞り対策していると思われます。

外仕事をしている我々には常に付きまとう問題です。

外の出れないこの1.2日を有効活用し段取り負けしないように最善の方法を常に考え、従業員の安全を第一に工程管理をしていきたいと思います。

   岩下 勉

PS・翌朝思ったほど雪が積もっていなかったので良かったです。

  









明けましておめでとうございます。
2023-01-05
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いします。

本日から仕事初めとなりました。
昨日も現場自体は出ている所がありますが、会社としては今日からです。

以前は新年のあいさつ廻りをしていましたが、ここ近年はコロナ過の影響もあり自粛しています。
もう今年からは良いかなとも思いましたが、最近の感染者数を鑑みて止めておきました。

年末あんなに天気が崩れたのに、お正月やすみは天候にも恵まれリフレッシュ出来ましたが、どうせ天気が崩れるなら休みの日にしてくれれば良い物を、おかげでこっちは年末年始の段取りが大変です。
これも勉強の内ですね。


年始に毎年恒例の神社へ参拝に行き、昨年の御礼と家族、従業員の無病息災・商売繁盛をお願いしてきました。

各種お守りを買い、恒例のおみくじ兼福引を引くと、なんと1等が当たりました。
毎年引いていますが1等が出たのは初めてです。

縁起良く一年が始まりました。

今年も一年、無事故・無災害で頑張りますので宜しくお願いします。

   岩下 勉


PS・1等のカニは実家でおいしく頂きました。
 










雪。
2022-12-23
寒い週末となりました。

今週中から雨が降り出し、今朝はうっすらと雪景色となりました。
年末で仕事が立て込んでおり,今日、作業が出来るか出来ないで今後の予定が大きく変わってきます。

昨晩から心配していた雪ですが、朝起きて事務所前を見ると多少道路脇にある程度。
ちょっと安心しましたが、職人さんが住んでいる所は様々。
会社より山側で雪が多少多い地域の方が出て来れるか心配でしたが、大丈夫みたいで良かったです。

本来は雪道に慣れていない土地の人間なので頑張って出てくる必要はありませんが、どうしても雪の降る時期は忙しいので来て頂けると非常にありがたいですね。
もちろん安全第一で。

休んでも支障の無い現場の方は休んでてもらった方が私としては気が楽です。
もし、今日現場の為にと無理して出て来た方がいれば私の責任です。
そう思わない、思わせない様に常日頃から計画、配置、段取り、連絡調整をし備えていなければなりません。

私の地域では雪で作業が出来ないのは一年で一日か二日。
一日二日で現場がどうこうなることはありませんが、不思議な事に絶対にこの日、この時期はやめてくれと言う時に雪や寒波はやって来ます。

いつも緊急の電話は朝方。
今日も朝から電話が鳴るな鳴るなと心から願っていましたが、何とか急ぎの現場作業が出来ているので一安心。


仕事納めまであと一週間。


最後まで無事故無災害で頑張ります。

    岩下 勉

















今年最後の「小学生ものづくり体験講座」
2022-12-21
あれだけ好天が続いていましたが年末になって雨、雪交じりの寒い師走となりました。
おかげで生コン日程や外仕事は全く段取りが上手くいかず心が折れかかっていましたが、皆さんのご協力のかけげで何とか乗り切れそうです。
1月末までは綱渡り状態が続くと思いますが、安全第一で頑張りたいと思います。


前振りが長くなりましたが先週、毎年恒例の「小学生ものづくり体験講座」へ行ってまいりました。

ここで何度か取り上げましたので詳しい説明は以前のブログを参考にして下さい。(めんどくさいので笑)

今回の小学校は左官組合から車で5分程の近所。
「表具師協会・畳工業組合・左官組合」の3団体での開催でしたので、6年生の児童42名が、事前に選んだ3つのグループ(職業)に分かれものづくり体験をします。

左官組合は水を使うのが必須なのでいつも図工室を使わせて頂きますが、図工室が3階や4階にあることが多く荷物を上げるのに一苦労。
何とか皆で荷揚げをし準備万端で生徒さんを迎え入れます。

今回の左官体験者は16名で「アートな塗り壁づくり」を行いました。
これは左官組合の大先輩の発案で、300角のべニア板の上に専用下地材を塗って乾かしたものを下地とし、その上から珪藻土を塗ってパターン付けし、最後に貝殻やビーズなどをあしらって仕上げる作品です。
一日学校で乾かせば家に持って帰れるので、自分の部屋やトイレ、リビングに飾れるのでとても好評です。
しかも、鏝の持ち方、塗り方、仕上げ方、パターンの付け方等左官の要素がたっぷり詰まっています。

先生の実演指導後作業開始。
皆さん最初の内は見よう見まねで緊張した面持ちですが、いざ塗りだしてみると真剣な表情で無我夢中に取組んでいきます。
やはり「ものづくり」とは偉大ですね。

現場での塗り付け作業と同じように、1回目、2回目と塗付け休憩を挟んだのちパターン付けに入ります。
パターン付の道具は「くし、刷毛、スチロール」の3種類。
ここでも先生がパターンのバリエーションを実演した後にそれぞれお気に入りのパターン付に調整。
上手くいかなくても鏝で消しながら何度もチャレンジすると皆さん上手になりました。

いよいよここから最後の作業。

事前に配っていた貝殻やビーズ、装飾品を使い飾りつけしていきます。
ここではホントにそれぞれの個性が出て素晴らしい物ばかり。
頭の固くなった自分達では想像も出来ない様な作品が出てくると子供達とは言えは侮れません。
嫉妬心すら出てきます笑。

終盤になると飾り付けが楽しくなって、配っていた装飾品だけでは足りない人は「追加ほしい人は前に取りに来てください」と告げると我さきへと手を出し初めます。
こうなってくると収拾が着かなくなってくるので、このタイミングで作業終了の時間を告げます。

残り時間で皆さんラストスパート。
時間に内に作業を終えるのも大事な事だと教えねばなりませんからね。

作業が終了しそれぞれの作品を後ろの棚で乾かし、皆で掃除をして体験学習終了。

簡単なアンケートを書いてもらいながら感想を聞きましたが、皆さん恥ずかしがって何も言ってくれませんでした。
感想の聞き方も勉強しないとですね。


皆さんがこれから中学高等やそれ以上と進学し、やがて社会へと巣立っていきます。
最初に「左官屋さんって知ってますか?」と聞きましたが誰も知りませんでしたね。

そうなんです。
世の中知らない仕事は山ほどあります。
今、憧れの職業やなりたい職業が無くても大丈夫なんです。
学生生活を送るうちに少しづつ方向性が見えてくると思いますし、やりたいことが最後まで見つからなくてもいいんです。
世の中好きな事、やりたい事を仕事に出来ている人のの方が圧倒的に少ないです。
自分で考え悩み抜き、就いた仕事で頑張ればいいんです。
仕事を覚えていけば自然と好きになりますし、仕事自体が面白いと思わない限り長続きしないと思います。

私は考えが古いかもしれませんが、何事も一人前になるまでは我慢は必要だと思います。
もちろん体力的や精神面での支障をきたす様なら別ですが、合わないと言ってコロコロ仕事を変えてしまう人は好きではありません。

その為にも学生生活での経験は重要になってくると思いますし、何より勉強はホントに大切だと思います。
成績ではなく取組みとして投げ出さず、色んな科目を勉強する中で世界が広がってくると思いますし、のちの人生を豊かにしてくれると思います。


ブログの内容からちょっと熱く語ってしまい申し訳ありません。
自分の後悔があるこそ生徒の皆さんには後悔してほしくないだけです。
人は後悔しながら成長していく物ですが、不必要な後悔は無い方がいいですからね。


今日はお家で家族と将来の事でも話してほしいですね。
今回の生徒さん達の残りの小学生生活が素晴らしいものでありますように。

     岩下 勉

PS・今日はこの気分のまま焼酎ですね。

















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