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合同実技講習最終日。
2021-09-07
朝晩だいぶ涼しくなってきましたね。


今週の日曜日、最後の技能検定実技講習会があり、私も数名の講師さんと一緒に参加してきました。

最初に皆で練習したのが約2か月前。
その後それぞれで練習していたと思いますが、最終確認と試験当日の注意事項や事前にあった学科試験の出来の確認も行いました。

沢山練習してきた人、仕事が忙しくてあまり出来なかった人それぞれいましたが、皆さん想像以上に良く頑張っていて時間に間に合わない人はいませんでした。

もちろん人それぞれに弱点や注意点、改善点があるので、どういった所を気を付けて取り組んだら良いかを
アドバイスしながら終了しました。


試験まであと1週間
みんな最後まで頑張れ。


以上簡単報告でした。

        岩下 勉









学科講習会。
2021-08-10
毎日暑い日が続きますね。
明日から一週間以上雨の予報なので又、悩ましい日々になりそうです。


8月最初の日曜日、技能検定試験の「学科講習会」がありました。

私が1級技能士試験を受けた20年前は、職業訓練校の先生に学科試験の講師をお願いしてたみたいですが、定年されてから無くなっていました。

それ以降5.6年前までは過去の問題集を配る程度で行って無かった為、学科試験で不合格となる人が多く実技試験の講師である我々も責任を感じておりました。

そこで実技試験の筆頭講師である方が、過去の問題集や伝統工法、作業手順、左官用語、材料、鏝の種類に至るまで詳しく解説付きで「学科講習会」を開いて下さる事になりました。

学科講習会ではありますが、我々で勉強になる様な事も多く、今後左官をしていく上でも大変意義のある中身になっており、講師の先生も教えるからには相当勉強されたんだなと講習会を見学させて頂いて容易に想像がつきました。


本当に感謝・感謝です。


もちろん講習を受けただけでは合格しませんので、後は各自勉強あるのみです。

仕事の後の勉強は大変と思いますが、それも含めて技能士試験です。

全員合格を目指して頑張って下さい。


試験日と試験票ワスレズニ

     岩下 勉








ホームページを更新しました。
2021-07-28
この度、ホームページを更新しました。

少しでもお役に立てる良い物にしていきたいと思いますので今後共宜しくお願いします。

      岩下 勉








練習。
2021-07-27
毎日暑い日が続きますね。
外で働く職人さんに「感謝感謝」です。

オリンピックも始まり別の意味でも熱い日が続いておりますが、我が岩下組でもオリンピックに負けず熱い日々を過ごしている若者が。


そう、今年二級技能検定試験を受ける四年生の二人です。


今月半ば、組合倉庫で合同の実技練習をしましたが、まだまだ練習が必要な二人。

ちょうど翌週はオリンピック開幕を記念して祝日でした。現場も作業出来なかったので、練習することにしました。
さすがに先週も日曜日まで練習していたので、今週の日曜日はお休みとしましたが、それ以外は練習に充てることに。

事前に会社倉庫に検定架台を設置していたので良かったです。

朝7:00から準備し、もう一度手順の確認をしてから作業開始。
二人とも真剣そのもの
私も出来る限りそばで指導に当たりました。

練習場所は屋根はありますが屋外。
朝はまだましですが、日中はものすごく暑いです。
しかし、二人とも集中して黙々と作業をしています。

そうですよね、二人とも毎日現場で汗水たらして頑張っているので多少の熱さはへっちゃらですね。
なんだかものすごく頼もしくなりました。
しかし、油断は禁物なので出来るだけ休憩を多めに取りながら練習をしました。

数日間練習して今現在、やっと二級検定試験のスタートラインに立てた位だと思います。


試験まであとひと月半。


まだまだ練習する時間はあります。
お互い試験日まで悔いのないように頑張ってください。
私も出来るだけの協力はしようと思っています。
二人とも大事でかわいい、かわいい従業員。

最後まで頑張れ。

        学科試験もアルカラね。
   
    岩下 勉






技能検定「実技講習会」。
2021-07-19
梅雨が明けて一年で一番熱い時期になりました。
今週一週間はまだ体が暑さに慣れていないので、熱中症に十分注意したいですね。


先週、技能検定試験の実技講習会が組合倉庫でありました。
毎年恒例の行事ですが、昨年はコロナの影響で技能検定試験自体が中止になったので、実技講習会はありませんでした。

昨年無かった影響で、今年は検定受講者が多くなり、もしかすると定員オーバーで受験出来ない人も出るかと皆心配していましたが、何とかギリギリで全員受講出来ることになり良かったです。

今年の福岡県の左官技能検定試験受講者(実技)
1級 23名
2級 18名 です。


我が岩下組からも4年生2名が2級試験に挑みます。


今回講習に参加したのは、福岡市内に事業所がある組合員の職人さん達です。
1.2級合わせて16名。

第一工程 二時間十分
第二工程 三十分
第三工程 二時間十分 
合計 「四時間五十分」の作業です。

初日は架台の設置、道具の確認、墨出し作業
二日目から本格的に作業工程に入っていきます。


以前までは「教本」による指導だったので、講師によって「この人はこうしろ、けど、あの人はああしろと言っている」といった具合に指導方法にばらつきが出てしまっていました。

それでは生徒さんがかわいそうですし、試験の採点に影響があってもいけません。

全国的にそのような声があったようで、そこで上部団体である日本左官業組合連合会が「標準共通仕様DVD」を作成して下さいました。

これには本当に感謝ですね。

今では講習開始前にDVDを見て作業方法や手順を確認し作業にかかります。
座学で勉強し、後は実践あるのみ。

生徒さんもでしょうが、教える我々も非常に分かりやすくて助かっています。
なにせDVDという先生がいるのですから。

ここで、DVDがあれば講師が要らないのではと思いでしょうが、「ところがどっこい」塗り方や鏝使い等の細かなところや、感覚的なことはやはり直接指導しなくては伝わりません。
特に二級を受ける子達は、道具の名前が分らない処か使い方すら知らない人もいるのですから。


今回も木曜日から日曜日まで四日間皆さんホントに頑張りました。
ですが、今のままで実技試験受かるのは厳しいと思います。
試験まで二ヶ月近くあります。
各自会社や自宅で猛練習することでしょう、いやしてください(笑)。


今までの経験上、全員合格するのは厳しいことだと思いますが、100%無いわけではありません。

私は全員が合格することを祈っております。

試験までみんな頑張れ。

            岩下 勉










表彰。
2021-07-04
ご無沙汰しております。
今週も雨模様で段取りに悩まされております。


先日、元請さんの本社で安全会議があり「最優良賞」を協力会社の部で頂きました。

以前も同じ元請様の施工された現場で「国交省九州地方整備局営繕部長賞」を専門工事業者の部で頂きました。


本当にありがとうございます。


わが社は自分以外、皆現場で働く職人さんです。
担当者や営業、番頭など置いていませんので、工程管理や人員配置、現場パトロール、打合せ、営業活動、見積り、請求書、安全書類に至るまでほぼ自分で行います。
経理的なことは妻にお願いしている所はありますが、基本一人です。


よく言えば小回りの利く会社です。


打合せを兼ねて現場パトロールもするので、現場に行く回数が自然と増えます。
今はコロナ過で必要最低限ですが、行く回数が増え事で一度では分からない所、見えない所が見えてくると思います。
又、経営者目線で見る事も大事かと思います。


無事故・無災害もですが、そういった点が評価されたようでありがたい話です。


推薦頂いた担当部長さんにはいつもお世話になっていて、以前会社に営業活動に行った所「会社には来なくていいからその分現場を見てくれ」と言われ、それ以降なるべく現場へ行くようにしています。


表彰の際「わが社の安全の取り組み」と題して10分程度のプレゼンがありましたが、慣れないパワーポイントの作成方法まで会社まで来て指導頂き本当にありがとうございます。

安全衛生活動の取り組みや若手労働者確保、人材育成、PR活動などのお話をさせて頂きいい経験となりました。


今後も「すべての従業員が安心して安全に働く事の出来る職場環境の整備実現」に努力し続けたいと思います。


今回も大変勉強になりました。

         岩下 勉








雨の日の生コン段取り。
2021-06-11

すっかりご無沙汰しております。
気がついたら2ヶ月放置していました。
完全にネタ切れでございますが、なるべく月1、2回は更新出来るように頑張りたいと思います。


今年は例年になく梅雨入りが早く5月半ばには梅雨入りしました。
最初こそ雨が降りましたが、ここ一週間は天気安定しており連日30度を超える暑い日が続いていました。

本日も昨日昼までの天気予報では曇り所により一時雨。
降水量もわずかでした。

夕方、天気予報を確認すると悪くなっている。
夜、さらに悪く。

朝市、再度天気予報を確認するとやはり雨予報。


本日、3ヶ所の生コン打設現場があります。


1ヶ所は中止。
1ヶ所は均し部分のみ打設。(仕上がない所)
1ヶ所は天端のみ打設なので養生が可能な為打設。

悪天候による延期は致し方ありませんが、今時期は天気が崩れると数日続きます。

数日後天気が回復すると外作業が集中し、段取りが非常に大変になります。
外仕事をされている方は分かると思いますが、天気に泣かされる経験を嫌という程されていると思います。

回復する分はいいですが、悪くなる方は最悪。
しかも数日雨でその後一日だけ天気になる日は尚、最悪。


外仕事をする人の宿命ですね。


悪天候時の予定変更段取りは経験に勝るものはなく、失敗を繰り返し経験し学ぶ事だと思います。

数種類の天気予報の確認、雨が降っても作業をするかどうかの確認、養生できるか確認、延期になった時の代替日の確認、代替出来ない日程の事前連絡、不足するであろう人員確保の為の各現場工程確認など様々なことをやっています。

今までの失敗や経験のおかげで、昔よりは的確に素早く支持したり、対策を立てたりできれいると思います。

自分が迷っていると現場も迷います。
それが焦りになり事故に繋がっていきます。


悪天候は誰のせいでもありません。


悩ましい日が続きそうですが、あらゆることを想定し、今日も安全第一で頑張りたいと思います。

では、今から現場パトロールに行ってきます。

     岩下 勉






40年前の仕事。
2021-04-10
先日、お寺の補修工事がありました。

その現場は今から40年以上前、現会長が現役でバリバリ働いていた頃に施工した物件です。

本堂の入口廻りはすべて「人造研ぎ出し工法」で仕上げてあります。
人造研ぎ出しとは、砕石や天然石とセメントや顔料を混ぜ合わせた材料を塗り付け、硬化のタイミングを見て砥石やグラインダー等で研ぎ出す工法です。
半硬化の状態で水で洗い出すのが「洗い出し」で、途中までの工程はほぼ一緒です。

柱基礎部分の礎盤(そばん)やその下の礎石(そせき)、雨どいから落ちてくる水を溜める天水桶(てんすいおけ)階段廻り全般に至るまで全てです。
(名称が違っていたらすいません。)

しかも、40年前に施工したとは思えないほど綺麗な状態でびっくりしました。
もちろんひび割れや、欠け等はありますがそれすら味があって貫禄があります。
時の流れしか成しえない技ですね。


今回の補修依頼は階段袖立上り部分の浮の補修と各所爆裂部の補修、一部屋根がなくて長年雨に打たれ部分がはがれ欠けていたのでそこの補修です。
せっかく綺麗な状態なので、危険個所や必要最低限の「修繕」で対応させていただくことにしました。


今回、工事の陣頭指揮は会長。


しかも、補修したのは会長の一番弟子と二番弟子さんです。

二番弟子さんは今も岩下組に在籍していますが、(在籍52年)一番弟子さんは今、住宅の外構工事をしています。
なので今では中々見れないコンビで、貴重な光景です。
私も若いころは良くお世話になっていましたが、最近は会長含めお二方が揃う事がほとんどなかったのでホントに良い経験でした。

又、幾つになっても昔の師弟関係は変わっておらず、「おやじ、おやじ」と会長を呼んでいましたし、言いたい放題言われても「おやじが言いようけん仕方ない」と言って淡々と作業していていました。

80歳の会長が70歳の職人さんを怒っていましたが、もう二度と見ることは無いでしょうね。(笑)
偉大な輩方もやっぱり親方には逆らえません。


補修工事自体は少しでしたが、当時の資料などもちろん残っておらず、材料の配合、色合わせ、補修方法等三人で話していたみたいでした。
やっぱり経験に勝るものはあらず、最善の補修方法を導き出していました。

薄塗補修がメインの昨今、当時と同じ施工しようとしたら、恐らく工期は倍以上、予算は三倍以上かかると思われ、仕上げの質も当時以上は絶対出来ないと思います。


工事は三日間でしたが、その数十倍も貴重な体験をさせていただきました。
まだまだ綺麗な状態なので、いつまでもこのまま残して頂けると嬉しいですね。

    岩下 勉










あきらめない。
2021-03-29
桜満開ですっかり暖かくなりましたね。


先日ここで書きました「モールテックスの天板」の補修に行ってきました。

補修と言うより、建具制作時のミスで一部形が間違っていたのでその部分の追加施工です。
しかも、引き渡しまで日にちが無く順調良く施工が出来て引き渡し前日に完了予定。
全く余裕がありません。


こんな時ほど施工計画・準備を入念に行い、いざ施工開始。


ほんの一部追加施工と言っても手順は変わらないので手間はかかります。
しかも現場まで小一時間かかるので間違いや無駄はあってはなりません。
最初のプライマー処理から下塗り上塗りとドライヤーを使い乾燥を助けながら施工していきます。

上塗り完了後の翌日、追加施工分と前から塗ってあった塗り継ぎ部分のペーパー掛けを行いますが、塗った継ぎ目を分からなく(目立たなく)するこの作業が今回一番大事な所。

削りが足りないと塗り継ぎ部分が目立ってしまいますし、
逆に削り過ぎると下地のべニアまで出てきてしまいます。
荒いペーパー掛けから細かいペーパーへと丁寧に作業を進めていきました。


削り完了後、水洗い清掃し最後に汚れ防止剤を塗って施工完了。
監督さんがまだ到着していなかったので完了報告をして現場を後にしました。


直後に監督さんが到着し施工箇所を確認したのち「もうちょっと塗り継ぎが分らないようになりませんか?」
と指摘を頂きました。
正直、私も気にはなっていましたがこれ以上ペーパーで削っても余計悪くなるリスクもある為「これが限界かも」とやめていました。

監督さんから「この上から私が少し削ってみてもいいですか」と言われたので「いいですが削り過ぎだけは注して下さい」と伝えました。
そのやり取り時私は昼食をとっていましたが、気になって食後すぐに現場に戻りました。
見てみると、明らかに先ほど私がペーパー掛けした時よりも目立たなくなっていました。


見た瞬間に 反省。


私は今までの経験から勝手にこれ以上は無理だと判断していました。
判断というよりか諦めてしまっていたのかも。

一回り以上年下の監督さんが諦めずに一生懸命ペーパー掛けをしたと思うと情けなくなりました。


そうですのね。
自分達にとっては少しの事でも、お客様にとってみれば一生物。
妥協しては絶対にダメです。


その後、他の箇所ももう一度ペーパー掛けを行い再度完了しました。
それでも目立たなくはなったものの塗り継ぎは判ってしまいます。
しかし最初に比べれば一目瞭然。

「こんなもんだろう」と思ってしまえばそれ以上の進歩はありません。

何事も今出来る精一杯の努力をすることが大切です。
精一杯の努力を積み重ねることで少しずつ上の段階へ上がって行けるのだと思います。

今回、若い監督さんの【あきらめない】気持ちがこの年になって益々勉強になりました。


     岩下 勉

ケド、 建具屋さんが間違わなければ良かっただけですが…












完成。
2021-03-01
早いものでもう三月ですね。

先週から仕上げ施工していた[モールテックス天板]が完成しました。

今回、キッチンカウンターの天板が二枚。

本来は建てつけたキッチンを現地へ施工しに行く所ですが、[モールテックス]は最初から最後までの工程が5.6工程あり、乾燥期間を含めると一週間以上かかります。
工程毎に現地行くことになると、1.2時間だけの作業でもへ行かなくいけないので移動時間がもったいないです。

そこで今回、元請けさんに相談して建具屋さんから天板のみ会社へ運んでいただく事に。
会社の倉庫だと何時でも出来ますし、時間のロスや余計な経費も掛かりません。
一石二鳥です。

そんなこんなで無事運ばれてきた一枚目の天板。

しかし二枚目の天板が入ってきたのがそれから一週間後。
さらに「天板取付は一週間後です」と告げて建具屋さんはとっとと帰って行きました。

結局一週間(実働六日間)で仕上げる事に。

もちろん出来なくはないですが、もう少し落ち着いてしたいな。
失敗はおろか乾燥期間もギリギリ。
でも逆にやる気のスイッチが入ります。

早速、元請けさんに塗る範囲の確認、注意事項等の打ち合わせをし作業開始。

汚さないように裏側の仕上がっている面を養生しプライマー塗布。
二日目、開口部廻りの補強メッシュ貼り、下塗り、全面メッシュ入れ。
三日目、折り返しの裏面側の仕上げ塗り
四日目、全面仕上げ塗り
五日目、研磨掛け、水洗い、汚れ防止剤塗り1回目
六日目、汚れ防止剤塗り2回目


ようやく完成。


途中、塗り忘れが発覚して焦りましたが、何とか間に合いました。(先に気づいて良かったです)

今まで練習や見本作りで何度となく塗りましたが、出来としては一番良かったのではないかと思います。


しかし、出来を判断するのはお客様です。
出来栄えの判断基準は人それぞれ。


何度も言いますがこの「モールテックス」
仕上がりのテクスチャー(色むら、コテむら、パターンつけ等)が非常に難しいです。
粗目、普通、なめらか等意図的に出来るまでは相当練習や実践を積まなくてはなりません。
問題点や改善点もまだまだ沢山あります。
だからこそ熱くなれるのかもしれません。

今後、もっともっといいものを作れるように研究努力したいと思います。

今回も大変勉強になりました。

岩下 勉


追伸
後日、確認してきましたが無事に取付られていました。



株式会社岩下組
〒814-0165
福岡県福岡市早良区次郎丸2丁目12番6号
TEL.092-874-2977
FAX.092-874-2978
左官工事
 
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