本文へ移動
明けましておめでとうございます。
2025-01-10
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

年明け良い天気が続いていましたが、今日は打って変わって雪の朝と成りました。

毎度のことながら雪に不慣れな私達は、朝、道路に雪がうっすらでも積もっている時点で仕事が休みです。
慣れない雪道を行って事故を起こしたり、大渋滞につかまって現場到着が遅れたり、やっとの思いで現場についても水が凍って出なかったりで、無理して行ってもいい事はありません。

年に一度か二度ある程度の事なのであまり気にしてはいませんが、対策、準備はしています。

前日、翌日の天気の確認。
翌日作業可能かの確認。
人員の確認。
屋内作業可能かの確認。
他業者間の調整確認。
休日作業可能かの確認。
代替え日の確認。

等、あらゆる事態を想定して考える必要があり、こういった経験が自身の成長へと繋がると思います。

この現場がだめな時は、あの現場。
この日がだめな時は、あの日。
この人がだめな時は、あの人。
この材料がだめな時は、あの材料。
頭の中で幾通りのパズルを組み合わせていく過程の中で閃くことが多々あります。
考えていない時に閃くことはありませんからね。

今から先、外仕事には厳しい日々が続きますが、判断を間違えない様に集中して段取りしていきたいと思います。

皆様におかれましても寒さ厳しい折、くれぐれも御自愛下さい。
年始の簡単更新でした。

PS・毎年恒例の十日恵比寿神社の参拝は、好天の初日に行けたので  
  良かったです。
        岩下 勉






















冬期休暇のご案内。
2024-12-26
あっという間に今年も残すところ僅かと成ってしまいました。

12月29日~1月5日まで冬期休暇とさせて頂きます。

今年は1/5日が日曜日なので例年より休みが長く感じますね。
現場によっては12/28から休みなので最長9連休。
時間を持て余しそうですが、不思議と休みの間は時間が経つのが早い物で、気が付いた時は休みが終わっていることもしばしば。
折角の休暇なので有意義に過ごしたいですね。

年が明けて2~3月から乗り込み現場が今年は非常に多いです。
大型現場こそありませんが、この時期に集中しているので段取りが非常に大変です。
もちろんお世話になっている取引先の仕事なので断ることは出来ません。
多くの方のお力添えを頂きながら、何とか頑張っていこうと思います。

このような時にいつも思うのが、組合に入って皆さんと仲良くさせて頂いて本当に良かったと。
数現場は組合の仲間達にお願いしていますし、応援も頂きます。
組合員である建材店さんからの紹介もあります、材料、機械メーカーさんから新材料や、新しい機械や工具の提案まで様々な恩恵を頂いております。

組合に係る全ての人の力をお借りしながらこれからも精進してまいります。
もちろん恩返しも忘れずに。

皆さまどうか良いお年をお迎えください。
又、来年も宜しくお願い致します。

    岩下 勉






















技能五輪全国大会。
2024-12-03
数か月ぶりの更新と成ってしまいました。
ネタは多少あったのですが、自分自身がなんやらかんやら忙しく更新出来ずにおりました。
少しでも多く更新でいる様に又頑張りたいと思います。


表題の「第62回技能五輪全国大会」が11月23.24日に愛知県国際展事場(Aichi Sky Expo)をメイン会場として開催され、私は左官職種の競技委員として参加して来ました。

毎年行われている技能五輪全国大会、今年は42の技能職種、北は北海道から南は沖縄まで全国各地から集まった976名の選手で競われました。


以下抜粋
技能五輪全国大会は、国内の青年技能者(原則23歳以下)を対象に、技能競技を通じ、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性や必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成に資することを目的として実施する大会です。
 なお、技能五輪国際大会が開催される前の年の大会は、技能五輪国際大会において競技の実施が見込まれる関連職種に係る選手の選考を兼ねています。


左官職種は全国から男女11名の選手がエントリー。

今回の課題発案者は、日左連青年部相談役の方で、若い技術者には難攻不落で取り組みがいのある課題です。

11/20(水)午前、早々に愛知入りし、午後から会場設営開始。
翌日にはすべての競技委員もそろって架台の設置作業にかかります。
水平、直角、平行、ねじれ等無い様に課題から作業台まで入念にチェックしながら11台全て均一になる様に進めて行きます。

金曜日午前に開会式が行われ、関係者・選手・競技委員・補佐委員の紹介、競技説明、課題の抽選、道具の展開、架台の確認作業を経て午前中に開会終了。
午後からは架台の最終チェックと採点基準、採点箇所、採点方法の確認作業を行い翌日からの本番に備えます。


翌日、8時50分第一工程競技開始。
・各種墨出し、柱部の軽鉄加工・組み立て・石膏ボー
 ド加工・取付
・モールディングB引き型鉄板加工、モールディング
 A・B製作(石膏置引き)
・モールディングA・Bの切断・加工・取付・補修
・厚塗り部(左上壁)の下端定規取付・中塗り
・厚塗り部(左下壁)の下端定規取付、下塗り
・厚塗り部(柱部)の中塗り
・薄塗部の下塗り
・パテ部の仕上げ と作業てんこ盛り。

競技委員は審査も行いますのでここからが本番。
会場内を何週も廻って選手全員を見て行きます。
五輪は軽鉄作業もありますので、墨出し方法や施工手順、使用工具、使用材料、危険作業、作業態度、整理整頓までくまなく見て行きます。

初日は6時間20分の長丁場。
難しい課題だけに気力、体力、集中力全てが必要となり、前評判で初日の作業は皆さん時間ぎりぎりの様子。
午後の休憩を挟みラストスパートで初日の工程を進めて行き16時30分初日の作業終了。
普段あまり使う事の無い軽鉄やボード、ビス、焼石膏や石膏、など大変だったと思いますが、皆さん無事に作業を終える事が出来ました。


最終日。
8時50分から第二工程開始。
制限時間は1時間
・厚塗り部(柱部)の上塗り(2~2.5ミリ厚)
・自由課題仕上げ。

続く第三工程は40分間のスピード競技
・モールディングB(曲線)の切断・加工・取付・補
 修。
まさしく作業スピードを競う内容で、終わった順に点数が高くついていきますが、ちゃんと作業が終わっているかが争点となります。

そして、ラストの第四工程は1時間20分
・厚塗り部(左上壁)の上塗り(2~2.5ミリ厚)
・厚塗り部(左下壁)のチリ塗り及び上塗り(9ミリ 
 厚)
・薄塗部の上塗り(2~2.5ミリ)

これですべての作業終了。


毎回思いますが、選手によって練習環境は人それぞれ。
時間がある人無い人、場所がある人無い人、指導者がいる人居ない人。
皆さん置かれた環境で精一杯練習に励んで来たことだと思います。

練習通りに出来なかった人、時間が間に合わなかった人、緊張して手が震えていた人それぞれいたと思いますが皆さん最後までやり遂げました。
採点競技なので順位は付きますが、若い技術者が頑張っている姿は何物にも代えがたく本当に美しいです。
五輪課題に取り組んだ数か月間は今後の人生の財産に成るはずです。

今回、私の地元福岡からも選手が出ていました。
最終日の夜食事を共にした時、涙ながらに大会を振り返っている姿を見て本当に全身全霊で取り組んだのだと感じましたし、それぞれのドラマがあったと思います。


出場選手は23歳以下。
これから先幾多の試練や困難、苦労があると思いますが、今回の経験を活かし、輝かしい未来にして下さい。
陰ながら皆さんの左官人生を応援しております。

今回も大変勉強になりました。

 岩下 勉

PS・帰って翌日メーカーさんの祝賀会、週末は鹿児島サミット





















台風と技能検定。
2024-08-29
お盆を過ぎてから毎日暑い日が続きますね。
最高気温が35℃以上どころか37、8℃にまで上がり、ホントに外で働ける環境では無く成って来ていますね。
来年以降もこの暑さが続くなら働き方も考えなくては体が持たないですね。

しょっぱなから愚痴に成ってしまいましたが、今年も台風時期に突入してしまいました。先週までは九州地方では無く関東方面に向かっていた台風10号ですが、今週初め頃から急に進路を東に変え、思いっきり鹿児島から上陸し日本を横断する方になって来ました。

おかげで今週から来週にかけてのコンクリを初めとする屋外作業は軒並み工程変更が余儀なくされ、頭を抱えている次第です。
おまけに、明日、予定されていた「1.2級左官技能検定実技試験」も来週に延期と成りました。

台風とはいえ、急な日程変更は前準備や当日お手伝いのする我々はまだ良いですが、試験を受けられる受験生達はモチベ―ションもですが、仕事が休めるかも心配です。
一月先ならまだしも、来週の話なので何とか段取りつけて全員受験してもらいたいですね。

今年は岩下組からも二人が1級技能検定試験にチャレンジしています。
4月から合間を見ては実技の練習をしていました。
学科試験は先週終わり、二人共何とか合格してそうです。
ただ、学科、実技両方受かっての技能士なので、来週の実技試験は頑張ってほしいですね。

実技試験まで後一週間
ラストスパートで最後まで頑張って下さい。

簡単更新でした。

    岩下 勉













夏季休暇のご案内。
2024-08-01
暑中お見舞い申し上げます。
8月11日(日)~15日(木)まで夏季休暇とさせて頂きます。


今年は梅雨明けが少し遅れましたが、空けた途端の猛暑はきついですね。
今日から8月ですが、まだまだこの暑さは続きそうで、毎日外で働く職人さんには毎年の事ながら頭が下がります。

私としては、夏場の作業は梅雨明けから8月末までは完全週休二日、作業も午前中のみ等の対策を取って頂くとありがたいのですが、現場サイドは予算と工期があっての事ですから、現実問題中々そうはならないと思います。
しかし、炎天下での作業は1日の内の半分は休憩が必要となり、作業効率は変わらないような気もします。
しかも、これだけ毎年酷暑が続くと、この状況で数十年働いていると人体に影響のが出そうでほんとに怖いですよね。

私の役目は、全従業員の安全衛生管理も当然有りますので、少しでも良い環境で働け、その家族も安心して充実した生活の出来る様にする事だと思います。
その為の時間や手間、出費を惜しまずに今後も努力して行きたいと思います。

以上簡単更新でした。

         岩下 勉













日左連青年部福島総会。
2024-06-21
連投です。

先日、日左連青年部総会が福島県郡山市で開催され、私も九州ブロック青年部長として参加して来ました。

6/10(月)の開催なので、当日現地入りでは間に合わ無い為、前日の日曜日入りと成りました。
今回も福岡県の青年部長と二人で前乗りする事に。

前乗りでの楽しみはやはり地元の皆さんや役員さんとの懇親会。
色々な最新情報、最新工法、施工事例、若手の採用・育成、困っている事、組合での活動取組み等様々な話が聞けるので本当に勉強になります。
皆さん同世代で同じ仕事、同じ環境に身を置いているので、地域が違えど話が尽きる事はありませんので、大変有意義な時間でした。

今回の総会題目は「第59回大会日本左官業組合連合会定期総会 東北ブロック福島大会」で福島県での総会は17年ぶり。
全国から200名を超える方が参加され、盛大に行われました。
私は、17年前も来ましたので懐かしく思います。

当日はメーカーブースの発会式から始まり、幹事会、定期総会、商品PR、記念講演、懇親会、二次会と盛り沢山な内容です。
メーカーブースは29社もあり大変見ごたえがありましたが、時間の都合でさらっとしか見れなかったのが残念です。

午後から残りの福岡メンバーとも合流して総会スタート。

総会では全ての議案が可決承認され良かったですが、
全体的に時間が押してしまったのが反省点ですね。

メーカーさん4社の商品PRも皆さん動画で分かりやすく説明して頂き良かったです。
やはり今は動画の時代ですね。

記念講演は、前々の青年部本部長さんが講師を務め、「私の挑戦」と言うテーマで素晴らしい講演でした。
各地区の青年部長御三方がそれぞれの「挑戦」テーマで一人ずつ講演頂きました。

一人目は採用育成での挑戦。
二人目は自分自身の意識改革への挑戦。
三人目は特殊左官工事と採用育成への挑戦。
四人目は講師自ら会社経営、社内改革への挑戦。

慣れていないであろう、人前での演説やパワーポイントよる資料作り、流れや言葉使い構成などを考えて何度も何度も練習、編集を経て発表だったと思いますので本当に大変だったと思います。
発表を終え、最後皆さんで壇上に上がった時に流している涙が全てを物語っていましたね。

やっぱり自分自身の思った気持ちを言葉で伝える事が大事なんでしょね。
上手い下手では無く気持ち。
だからこそ、聞いている皆さんが感動し共感したのだと思います。

四人共通していたのは、日左連青年部への感謝。
この会が有ったから、この仲間達がいたからこそ頑張れたのだと。
恐れずに挑戦している人はちゃんと結果を出していますよね。
いえ、結果が出ているのでは無く、諦めずに挑戦し続けているからこそ結果が付いてくるのでしょう。
成功まで続ければ失敗は無いわけですから。
ホントに久しぶりに講演会で感動しましたし、廻りを見渡すと青年部と言う名のおっさん達が皆、泣いていました(笑)

講演会の余韻に浸ったまま懇親会、二次会と続き最後は締めのラーメンまで頂き、充実した一日が終了。

翌日は午後の飛行機だった為、早めにホテルを出て帰りの東京駅近くの鏝屋さんに立ち寄っての岐路と成りました。

今回も大変勉強になり、沢山の元気ももらいました。

福島県の青年部長初め、青年部の皆んさんありがとうございました。

   岩下 勉


















久々更新とそとん壁塗り。
2024-06-18
半年ぶりの更新と成ってしまいました。
ネタは色々あったのですが、写真撮り忘れや記事を書くタイミングを逃したりで更新出来て居ませんでした。
ここの更新も大切な仕事と思い、こまめな更新頑張りたいと思います。


話変わって先日、新築木造住宅の外壁に「そとん壁」を塗って来ました。
今回の施工依頼は工務店さんからでは無く、材料メーカーさんから。

工務店さんから「外壁がそとん壁で決まったが、施工する左官屋さんが居ないのでメーカーさんご紹介いただけないでしょうか?」と言う流れで打診が来たみたいです。
メーカーが左官数社に問合せしたみたいですが「今は良いですが、その時期は忙しくなるので無理です」と断られていたみたいでした。

岩下組に話が来たのが4月後半。
施工は5月20日頃の予定でした。

確かに4.5月は暇でしたが、6月から取り掛かる現場が有ったので、迷いましたが「5月後半なら何とかいけるかな」との思いでした。

しかし、普段そこの工務店さんの仕事をしている左官業者が居ると思いますので、先ずはそちらで対応出来ないか確認して頂き、「出来無いと言うでしたらお受けさせて頂きます」と回答しましたが、「出来ないと言っているのでお願いします」と即、返事を頂いたのでお受けする事に。

その後図面、工程表、明細等送って頂き、現場で打合せを経て、見積りをし金額を決め施工の流れと成りました。

今回の現場は木造2階建ての新築住宅。
外壁の殆んどが「そとん壁」です。

「そとん壁」の主原料は火山噴出物シラス。
100%自然素材でありながら完全防水。二層構造により防水性と透湿性を両立。
建物を風雨や湿気から守り、断熱性、保湿性、遮音性なども持つ外装材で、本物ならではの際立つ質感が、格調高い外観デザインを演出します。

打合せの過程で、当初施工予定は5月20日頃でしたが、6月初めにずれ込むとの事。
6月になると梅雨に入ってしまう可能性がありましたが仕方ありませんね。
おまけに6月から入る現場もあるので、急ピッチで仕上げまで行えるようにメンバー構成しました。
塗り仕事が上手な熟練工と、材料練りや荷揚げで力仕事はお任せの若手との融合チームで作業開始。

透湿防水シート貼り、ラス貼り、下塗り・クラック防止ネット伏せ込み、仕上げと進んでいきます。

今回の仕上げは「かき落し仕上げ」
読んで字の如く、仕上げ材を塗付けた壁面を水引具合を見て剣山で「かき落し」て行きます。

この仕上でのポイントは、「水引」と「かき落し」になります。

水引とは、壁面の乾燥・しまり具合で、塗付けた時は柔らかい状態ですが、時間の経過と共に、材料と水の化学反応や外気温で有ったり、下地に水分を吸われたりで固く(締まる)なっていきます。
この乾き具合の判断が左官の仕事では重要で、全ての作業で必要となります。
柔らかすぎてもダメ、硬すぎてもダメ。
絶妙なタイミングで仕上げに入らないと、仕上がりが悪かったり、割れたり、剥がれたり、汚したりと色々な不具合が出てきます。
この判断が出来る様になって一人前と言っていい程です。

指先や詰めを当てて確認し、程良い乾きになってかき落し作業スタート。
皆で同じ道具を使ってかき落していきます。
窓廻りや角は小さな鏝を使い慎重に作業を進めてい行きます。

かき落し作業で重要なのは「かき残し」がない事。

かいた時は分かりませんが、乾燥と同時にかき残し(かき忘れ)部分が光って目立ってしまいます。
かき落ししながら少し離れて確認したり、下からや、横から、上からも皆で確認しながら作業を進めて行きます。
後から気づいて「掻いて」しまうとそこだけ色が変わってしまうので、その場、その場での確認が重要です。

又、昔は住宅外壁モルタル塗りはクラック防止で縦目地を入れていましたが、今はノンクラック工法が主流。
全面にクラック防止ネットを伏せ込む為、縦目地が要りません。
縦目地が入っていれば、そこで縁が切れるので施工しやすいですが、今は壁一面一気に仕上げる必要がありますし、角で塗継ぐ時も分からない様にする為最新の注意が必要です。

いつもは角の塗継ぎにコーナー定規を使っていましたが、かき落し仕上げでは表面を削ってしまうので、コーナー定規のプラスチック部分が少し出てしまいます。
なので、今回は刃定木を使う事にしました。

刃定木は塗り壁の角測りや蛇腹引き等直線、曲線を定める定規で、普通の定規は断面で見ると長方形ですが、刃定木は一辺の角が斜めに面と取っていますので、角の塗継ぎに適していると言えます。

初めて刃定木でのコーナー塗継ぎでしたが、さすがは熟練工、昔、内外部モルタル塗りで鍛えただけあって刃定木の使い方から塗継ぎまで非常に上手くいきました。

6月初めからの施工開始で梅雨入りも覚悟しましたが、仕上げ塗りでの材料練り、運び、塗付けとチームワークを生かし何とか梅雨入り前に完了。

めでたし、めでたしです。

この後、追加工事も有りそうですが、細かな改善点も多少ありますので気を引き締めて最後まで頑張りたいと思います。

今回も大変勉強になりました。

   岩下 勉


























年始行事色々。
2024-01-24
遅ればせながら、
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

今年からやっとコロナ過前並みに新年行事が行われました。
コロナ中は2024年頃から通常社会に戻れると予想されていましたがホントにそう成りましたね。

元請さんの安全祈願や新年会、業界団体の新年会、岩下組の新年会も四年ぶりに行った次第です。
昔は花見だったり、旅行だったりと年に数回従業員が一堂に会す機会がありましたが、ここ数年は全てが無くなっていました。
同じ会社の職人さん同士でも長く顔を合わせていない人も居ましたので新年会が出来て本当良かったです。

新年会の冒頭、昨年秋から数件続けてちょっとした事故や怪我、病人が出ましたので注意喚起と事故があった時の対処方法、連絡事項等の確認と今後の仕事の動向、若手の採用などの話を少しさせて頂きました。
久々の新年会で全員参加してほしかったですが、二名程体調不良で欠席だったので残念です。

年末年始と風邪やインフルエンザで休む人が多々いましたが、コロナが明けてマスク着用しなくなった途端に風邪やインフルが流行り出したように感じます。
この時期は繁忙期。
一人一人の力が大切になって来ますので皆さん健康管理には十分注意して下さい。

コロナもそうですが、風邪やインフルエンザ等にかかるのは若い人が多いような気がします。
コロナに罹った人は私よりも若い人ばかりで、年配の職人さんは誰も罹っていませんし、風邪もひかない様です。
数十年外仕事、力仕事で培った体力、免疫があるのでしょうね。


話が大分それてしまいましたが、今年も一年無事故、無災害、無病息災で頑張りたいと思います。
本年も宜しくお願いします。


  岩下 勉
















年末・年始休暇のご案内。
2023-12-23
年末に成り、やはり寒波がやって来ましたね。

12/30(土)~ 1/4(木)まで冬期休暇とさせて頂きます。


今週末は荒れた天候で外仕事は軒並み延期に成りました。
年内最後の来週は天気に恵まれそうなので良かったですが、週末荒れた天候のせいでスケジュールがパンパンです。

無事故無災害で新年を迎えたいですね。

以上簡単更新でした。

     岩下 勉




















セル・ケコミパネル。
2023-12-16
12月に入り、ようやく雨が降り出しました。
今年は夏から秋にかけて、台風どころか雨も降らず水不足の声もちらほら聞こえていましたが、やっと雨が続きました。
いつも言うように、我々の仕事は外仕事が多いので、雨が降らないに越したことはありませんが、生活していく上で水は非常に大事です。
正月休みまで天候が悪い予報なので、頭を抱える日々が続きそうですが、頑張って乗り切りたいと思います。


前振りが長くなりましたが、今回初めてセル・ケコミパネルを使用しました。
「セル・ケコミパネル」とは無石綿のスレート板にポリマーセメントモルタルを塗布したコンクリート階段専用の蹴込板です。
埋込式の型枠として使う事で、従来の左官仕上げによる階段施工に比べ、大幅な工程短縮を可能にした省力化商品です。

今年の6月に行われました日左連青年部大阪総会の材料メーカー出店ブースの一角に展示してあり、見た時から興味を持っていました。
その後、福岡市の左官組合でこの材料の講習会を取り上げて頂き、実物を見て一度使ってみようと思った次第です。

今から20年程前、福岡県でも階段板をPC板で作っている業者(元左官)さんが居て良く使っていたのですが、社長が亡くなられて以降は製造出来なくなったので在来工法で施工していました。

今は従来の下塗り、中塗り、仕上げの従来工法か、詰込み枠を作って一段置きに仕上げる詰込み工法のどちらかが主流と思います。
岩下組では前者の工法で従来通りの施工方法で仕上げていますが、高齢化に伴い、以前は一人で出来ていた作業も2人でするようになったり、日にちが余計にかかったりと年々支障が出て来ていました。

左官仕事の中で階段仕上げは大変な作業で、階段仕上げが出来て一人前と言われる位、施工も難しいです。
そう言った状況も相まって蹴込パネルを一度使ってみようと成りました。


使った現場は新築の小学校。


中階段が二つあり、どちらも幅が1,800㎜程ある大きな階段です。
まずは下地の清掃・プライマー処理(蹴込パネルにも塗布)を行い、高さ調整をくさび代わりにスタイロフォームを敷いて行った 後、300㎜間隔でだんごモルタルを塗付け、蹴込パネルを墨通りに取り付けて行きます。
パネル自体が6㎜と薄いのでその位の感覚でだんごを付けないと、そりや膨れが出ると思います。
又、1,800と幅有るので倒れ防止に3ヶ所程定規で控えを取り準備完了。
翌日から天端塗りを開始しました。

マンションの階段は1階分15.6段ですが、この学校は21段あります。
しかも幅もあり沢山モルタルが必要なのでバケツで一杯ずつ運んでいても時間がかかってしまいます。
職長と相談してべニア板を数枚敷いて上から一輪車で踊り場に流す作戦を取りました。
上から一輪車10台分モルタルを流して踊場へ溜めます。
そこからバケツリレーで天端を塗って行くのでチームワークが大事ですね。
天端の定規すり、蹴込パネルの着いたモルタル掃除をしながら作業を進めて行き塗付け完了。

後は乾きを見ながら金鏝で仕上げて行くだけですが、その際、天端の角を踏んでしまうとパネルが外れる可能性があるので踏まない様に注意します。


翌日、両サイドのパネルの隙間を補修し完成。


初めてのケコミパネルでしたが、以前似た材料を使った経験もあり、スムーズに作業が出来ました。

感想として、立上りを塗る作業が無いので労力的には非常に楽ですし、人数も少なく効率的に作業が出来ますが、その分いい値段がします。

今回は中階段でシート貼り仕上げだったので施工しやすかったですが、溝付きやノンスリップタイルを貼る施工法では手間が増えますので、予算や現場の状況で使い分けると良いかと思います。 

慣れてくればもっと効率よく作業が出来てくると思いますし、一度使うと楽なので皆さん使いたがるかも知れませんね。

今は色々な工法や材料があるります。
従来の工法も大事ですが、現場の状況にあった新しい技術を考え試しながら、より良い作業環境にしていくことが私の役目と肝に銘じ頑張って行きたいと思います。

残り半分階段仕上げが残っていますので、最後まで気を引き締めて進めて行きたいと思います。

今回も大変勉強に成りました。

岩下 勉























株式会社岩下組
〒814-0165
福岡県福岡市早良区次郎丸2丁目12番6号
TEL.092-874-2977
FAX.092-874-2978
左官工事
 
TOPへ戻る